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     何かいつの間にか消えていたので補完。ついでに解説を付けてみる。

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     完全自律型戦術機械知性体”MIS-02X NARDA”は、戦闘用アンドロイド”MIS (Mechanized Infantry System)”の試作モデルの一体である。

     同シリーズは敵地への強行突入、破壊工作、暗殺などの特殊任務用に開発され、4タイプ各2体づつ、計8体が製作された。

     Type-02 "NARDA" は「強襲突撃型」とされ、敵前戦に突破口を開くべく、正/複 2系統の大出力のジェネレータと強靱な機体構造を持ち、高い機動性、運動性に加え、多数の強力な火器を使用可能である。

     固定武装は両腕部に装備されたレーザーのみだが、アンドロイド用の強力な火薬式ハンドガンやライフルの他、ジェネレータ直結の胸部コネクタ−へ接続することで、専用の30mm電熱砲、高出力レーザーガン等の大電力を必要とする重火器を運用可能である。

     その他、右目部分の複合センサーシステム、額の非接触式通信ポート、背部と両脇腹のクラスターバーニア、手首内側カバー内のマルチプル・リンケージコネクタ等を装備する。

     しかし、これらの機能を納めるため、頭頂高 205cm、乾燥重量 250kg前後と、大型化を余儀なくされた。

     機体は既存のアンドロイドボディをベースとした物の様だが、ほとんどの部分に手が加えられている。しかしながら、頭部のヒューマノイド・インターフェイス(人間に酷似した顔面、表情による対人インターフェイス)等、各部に任務に不要と思われる機能が残されており、原型となった機体の形式もあわせ謎が多い。

     同様の疑問は他のMISシリーズに見られるが、開発メーカーが消滅した今、その意図は不明のままである。


    <左> : 全身像。着用しているのはMIWS-AC3 アーマーコート。主に都市部での運用を前提にした装甲コートで、スペクトラム系防弾繊維を主に、各所にセラミック装甲が施されている。この図ではヘッドギアなどの装備はされておらず、正規の装備ではない。



 長い髪は頭部AIやセンサー類の冷却、及び、レーザー発射等で大電力を使用する際のコンデンサーからの反動電流を大気中に逃がす放電索をかねており、繊維状のナノマシンによって形成されている。 単なるヒートシンクではなく、能動的に熱を周辺環境に逃がし、切れたり摩耗したりすると再生する仕様。髪に限らず、ほとんどの部分が再生機能を持っており、これによって通常の摩耗や軽微な損傷などを自己修復し、半永久的なメンテナンスフリーを達成している。



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